其の一
其の二
其の三
其の一
其の二
其の三
其の四
其の五
あとがき
|
| 「墓相と家運」あとがきより |
近年墓を吉凶対象の具としか考えず、一般の石屋の造る墓をすべて否定し、一個人の考案した一定規格の墓のみがあたかも幸運の墓であるが如くに普及している一団がありますが、これは時代錯誤の迷信も甚だしく善良な人びとを惑わす妄説としかいわざるをえません。
私の五十年来の実践研究の結果からは、それぞれの家の格式、伝統を尊び、身分に応じて分に過ぎず、その住する地方の古来の慣習も無視せずに、墓地の広さは自由（広くも狭くも）、墓石の大小も自由（墓地の広さ、身分に応じ）、ただ天地自然、人道の道理にそむかず、祖先を敬い併せて現世の安穏と子孫の長久を祈願し、正しい心をもって建てた墓こそが吉相、善相、福相、寿相等を具えた吉祥の墓であることを断言いたします。
心よわき者、迷える者、悩める者は、とかく目に見えぬ神秘の力にすがろうとして、ともすると誤った墓相妄言を信じ、かえって不幸に陥ることがありますからくれぐれもご注意ください。
今回、本書を改版発行するのは、最近いろいろと誤り伝えられている墓相を正そうと努力している岩手県・秀和石材澤口喜洋志氏の希望によるものです。それで私は氏の作品を新たに加え紹介することにしました。
今後墓相による吉祥の建墓、改修を行う読者は一応「吉相の店 秀和石材 澤口喜洋志」（青森県八戸市西白山台三丁目22-22 電話0178-23-5532）へご相談されることをお奨めいたします。 |
| （鴻家） |
|
|
